プロジェクト進行中におこるトラブルをBacklogとSHERPA SUIT連携で管理する方法とは

運用管理

プロジェクト進行中におこるトラブルをBacklogとSHERPA SUIT連携で管理する方法とは

近年ではシステム運用管理が企業にとって重要なファクターとなっていますが、開発系などの企業ではタスク管理やプロジェクト管理も同様に重要視されています。

例えば凄腕のプログラマーがいて、職人的に優れたプログラムを組めたとしても、企業のプロジェクトの多くはチームで取り組むもの。ましてやそれが複数同時進行するとなれば、管理にかかるコストも膨大なものになってきます。

そんなとき、頼りになるのがタスク管理ツールやプロジェクト管理ツールです。また、プロジェクト進行中はトラブルと無縁ではいられません。通常の管理ツールだけでは、対応しきれないインシデント管理も可能にするBacklogとSHERPA SUITの連携をご紹介します。

目次

Backlogの特徴

Backlogは、ウェブ制作、ソフトウェア開発、大手広告代理店、全国版新聞社など、さまざまな業種で活用され、日本で最も利用者が多いと言われているプロジェクト管理ツールです。カテゴリとしてはSaaS型(ソフトウェアそのものをクラウドサービスとして提供する)に分類されます。

「バックログ(backlog)」とは、「積み残しの作業」「後回しになっている作業」のこと。より具体的には、これからやる予定の、あるいは途中で止まっている状態のシステム・案件・作業などのことを言います。

Backlogは「人にフォーカス」「誰でも簡単に」「オールインワン」という3本柱が掲げられており、「ツールに使われるのではなく、自分達のために使えるツール」になることを目指しています。

そのため、例えば「人のモチベーションが下がるような機能」「設定やセットアップにすごく手間がかかる機能」などは、かつてのビジョンでは明確に「Backlogがやらないこと」に挙げられていました。

Backlogの主な機能は次の通りです。

  • プロジェクト管理
  • タスク管理
  • バグ管理システム
  • バージョン管理
  • ガントチャート、カンバンボード、バーンダウンチャート、Gitネットワーク

当然ながら、進捗管理に必要な機能はすべて揃っています。プロジェクト管理の基盤はガントチャート。タスク管理はBacklogの独自機能・カンバンボードで行います。

ガントチャート

スタッフ1人1人の進捗を把握し、作業の遅延にいち早く気づくことが可能

カンバンボード

  • カードをドラッグ&ドロップすることで直感的に課題の状態を変更可能
  • 複数のメンバーのタスク状況を一箇所にまとめ、作業を効率化

インターフェースもシンプルで、「誰でも簡単に」という理念が貫かれていることが感じられます。

他にもWikiを使った議事録や文書、説明資料やサイト作成素材などの管理、Slack等の外部サービスやスマートフォンアプリとの連携など、多彩な機能を備えています。

BacklogとSHERPA SUITEの連携

プロジェクト進行中におけるBacklogの問題点

いかなるプロジェクトも、トラブルと無縁ではいられません。スマートフォンアプリでも定期的にアップデートを行うものがありますが、新機能を付け加える以外に、不具合を修正する目的で行われることもよくあります。そして、大規模な開発では、プロジェクト進行中にも複数の問題が発生します。利益を最大化するには、それらを一刻も早く検知し、分析して、問題点を迅速に修正する必要があります。こういったトラブルのなかでも、特にインシデントに対応するプロセスをインシデント管理と呼びます。

Backlogでも、特定のメールアドレス宛に送られてきたメールを課題として自動的に登録することができるなど、ある程度はインシデント管理に対応しています。しかし、開発にかかわるスタッフが増えてきた場合は、インシデント管理に特化したツールのほうが有効的です。SHERPA SUITEはそんなツールの1つです。

SHERPA SUITE導入のメリット

SHERPA SUITEはプロジェクト管理ツールの老舗として名高いRedmineに基づいて開発された検知・通知系ソリューションと管理系ソリューションから成るOSS(オープンソースソフトウェア)です。Redmine譲りの多彩な機能をよりユーザーフレンドリーにカスタマイズしています。また、OSSのため、コストがリーズナブルでカスタマイズやプラグイン開発も可能です。

SHERPA SUITEは以下の3つから成るシステム運用管理ソリューションです。

Backlogと組み合わせれば、オペレーターの負担をより軽減し、業務改善と生産性向上につなげることもできるでしょう。

SHERPA-SMとは

SHERPA-SMはインシデント管理から問合せ管理までを担当します。SHERPA-SMには3つのメリットがあります。

管理業務を効率化しミスを防ぐ

インシデントの通知が来ると、SHERPA-SMはチケットとして自動登録します(アラートメールなどの集約はSHERPA-IRが行います)。人手による入力の手間を大幅に削減し、登録漏れやヒューマンエラーを未然に防ぐことができます。

業務改善と生産性向上

チケットには独自のIDが割り振られるので、対応するスタッフが替わっても素早く応答することができます。すべての記録はSHERPA-SMに残るので、履歴やノウハウをチームで共有することができ、業務改善と生産性向上に活用することも可能です。

お見合い遅延”防止

チケットには担当者情報が割り当てられ、担当者はリストボックスを設定することで自動で通知メールを送れます。これは、担当者間の“お見合い遅延”防止に効果を発揮します。アサインされた担当者は、通知メールに記載されたURLをクリックすればチケットにダイレクトに接続できます。チケットは一括で管理されるため、漏れも生じにくくなります。

他にも問合せ管理機能、インシデントの進捗状況を視覚化できるガントチャート、定期業務をチケットによって指示してくれる機能など、SHERPA-SMにはインシデント管理を効率化する機能が満載されています。

SHRPA-IRとは

SHRPA-IRでは予め定めたルールに従ってインシデント情報を集約することができるので、内容確認や対応手順の選定などを自動化することができます。複数のクライアントにも同一のインターフェースで対応することが可能。検知・通知・管理を一括で扱えることの効果は計り知れません。

まとめ

プロジェクト進行中におけるトラブル、特にインシデント対応にBacklogも対応しているが、大規模開発や、開発メンバーが増えた時にはインシデント管理に特化したツールの方が有効的。だが、互換性のないツールを使っても工数が増えてしまいます。SHERPA SUITはインシデント管理ツールとして、Backlogと連携が可能なソリューションです。

Backlogだけでは対応しきれないインシデント管理をSHERPA SUIT連携をすれば対応できるようになり、大規模開発や高難易度開発に取り組む環境を作ることができます。現在、インシデント対応や管理に問題を感じている企業、今後開発規模の拡大がある企業にとっていい環境を作れるのではないだろうか。

SHERPA SUITE
監修 SHERPA SUITE運営事務局 オープンソース(OSS)を活用した運用管理ソリューションであるSHERPA SUITE(シェルパスイート)の運営事務局です。SHERPA SUITEは、SHERPA-IR(イベント制御)・SHERPA-SM(インシデント管理)・SHERPA-JB(ジョブ)ソリューション群の総称となり、システム運用におけるコスト削減及びサービス品質を向上します。SHERPA SUITEについてはこちら。

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