Redmineの導入を検討されている方にとって、インストールの手軽さは重要なポイントです。
Bitnamiを利用することで、必要なソフトウェアを含んだinstallerを使って比較的簡単にRedmine環境を構築できます。
この記事では、Bitnamiとは何か、そしてwindowsやlinux環境でのインストール方法について詳しく解説します。特にwindows版のインストール手順や、オフライン環境での対応についても触れていきます。
Redmineとは
引用元:5分でわかるRedmineの概要
Redmineとは、オープンソースのプロジェクト管理ツールです。無料で利用でき、Webブラウザ上で動作するため、複数のユーザーが同時にアクセスしてプロジェクトの進捗管理や情報共有を行うことが可能です。タスクを「チケット」として管理する機能をメインに、ガントチャートやWiki、フォーラムなど、プロジェクト運営に必要な様々な機能を備えています。その使い方を習得することで、チームでの開発やタスク管理を効率的に進めることができるでしょう。
Bitnamiとは
引用元:Bitnami
Bitnamiとは、オープンソースソフトウェアの導入を容易にするためのパッケージ管理ソフトウェアです。Webアプリケーションとその動作に必要なデータベースやwebサーバなどをまとめて提供するinstallerを提供しており、ユーザーは個別にソフトウェアをインストール・設定する手間を省くことができます。これにより、RedmineのようなWebアプリケーション環境を迅速に構築できます。Bitnamiは様々なプラットフォームに対応しており、サーバー環境へのインストールも可能です。
Redmineのインストールに必要なソフトウェア
Redmineをソースコードからインストールする場合、いくつかのソフトウェアが必要になります。これには、RedmineがRubyonRailsで開発されているため、Rubyの実行環境がまず挙げられます。また、プロジェクトデータを保存するためのデータベースサーバー(MySQLやPostgreSQLなど)も不可欠です。さらに、Webブラウザからのアクセスを可能にするWebサーバー(ApacheやNginxなど)も必要となります。これらのソフトウェアを個別にインストールし、連携させるための設定が必要になるため、ある程度の技術的な知識がない場合は、Bitnamiのような統合installerを利用すると良いでしょう。
Bitnami Redmineのインストール手順
BitnamiRedmineのinstallerを利用すると、windowsやlinux環境にRedmineを比較的簡単にinstallできます。特にwindows版やwindows10へのインストールを検討している方にとって、その手軽さは大きなメリットとなります。インターネットに接続された環境であれば、installerをダウンロードして実行し、対話形式のウィザードに従うことでインストールが完了します。オフライン環境でのインストールについては、事前に必要なファイルをダウンロードしておく必要があります。
必要なモジュールのインストール
BitnamiRedmineinstallerを使用する場合、Redmineの実行に必要なRubyやデータベースなどのモジュールはinstallerに含まれています。そのため、個別にダウンロードしてインストールする必要はありません。windows版およびlinux版のinstallerはBitnamiの公式サイトからダウンロードできます。希望するプラットフォームに対応したinstallerを選択してください。
Rubyのインストール
BitnamiRedmineInstallerにはRubyが含まれているため、別途Rubyをインストールする必要はありません。
MySQLのインストール
BitnamiRedmineInstallerにはデータベースとしてMySQLが含まれているため、別途MySQLをインストールする必要はありません。
Redmineの入手/展開
BitnamiRedmineInstallerにはRedmine本体も含まれているため、別途Redmineを入手して展開する必要はありません。
Redmineのインストールと設定
BitnamiRedmineinstallerを使用してinstallを進める際、installerが必要な設定を自動で行ってくれます。windows版やwindows10環境においても、対話形式でいくつかの項目(インストールフォルダや管理者アカウント情報、日本語設定など)を入力するだけで、Redmineのインストールと基本的な設定が完了します。細かいモジュールのインストールや設定ファイルへのデータベース情報の追記、Bundler、thin、pg、開発キット、mysql2などの設定はinstallerが自動で行うため、手動での作業は不要です。これにより、通常の手順でRedmineをインストールする場合に比べて、手間と時間を大幅に削減できます。
1. DBとDBユーザー作成
BitnamiRedmineInstallerを使用する場合、データベースとデータベースユーザーはinstallerによって自動的に作成されます。
2. Redmineの設定ファイルにデータベース情報を追記
BitnamiRedmineInstallerを使用する場合、Redmineの設定ファイルへのデータベース情報の追記はinstallerによって自動的に行われます。
3. Bundlerのインストール
BitnamiRedmineInstallerを使用する場合、Bundlerのインストールはinstallerによって自動的に行われます。
4. thinの設定
BitnamiRedmineInstallerを使用する場合、thinの設定はinstallerによって自動的に行われます。
5. pgの設定
BitnamiRedmineInstallerを使用する場合、pgの設定はinstallerによって自動的に行われます。
6. 開発キットのインストール
BitnamiRedmineInstallerを使用する場合、開発キットのインストールはinstallerによって自動的に行われます。
7. mysql2をインストールするためのファイルを配置
BitnamiRedmineInstallerを使用する場合、mysql2をインストールするためのファイルの配置はinstallerによって自動的に行われます。
8. mysql2のgemをインストール
BitnamiRedmineInstallerを使用する場合、mysql2のgemのインストールはinstallerによって自動的に行われます。
9. bundle installの実行
BitnamiRedmineInstallerを使用する場合、bundleinstallの実行はinstallerによって自動的に行われます。
10. 秘密鍵の生成
BitnamiRedmineInstallerを使用する場合、秘密鍵の生成はinstallerによって自動的に行われます。
11. データベースのマイグレーション
BitnamiRedmineInstallerを使用する場合、データベースのマイグレーションはinstallerによって自動的に行われます。
Redmineの起動方法
BitnamiRedmineのインストールが完了したら、Redmineを起動する必要があります。Bitnami版の場合、インストールディレクトリに含まれる起動スクリプトを使用するのが一般的です。Windows環境であれば、スタートメニューなどからBitnamiRedmineStackを起動するショートカットが作成されていることがあります。Linux環境の場合は、インストールディレクトリ直下にある「ctlscript.sh」のようなスクリプトを実行して起動します。このスクリプトは、Webサーバーやデータベースなど、Redmineの動作に必要なコンポーネントをまとめて起動・停止・再起動するために使用します。
Redmineへのログイン方法
Redmineが正常に起動したら、Webブラウザからアクセスしてログインできます。通常、Redmineはインストール時に設定したIPアドレスまたはホスト名でアクセス可能です。ブラウザでRedmineのURLを開くと、ログイン画面が表示されます。インストール時に設定した管理者アカウントのユーザー名とパスワードを入力してログインしてください。デフォルトのユーザー名は「admin」であることが多いですが、installerの実行中に任意のアカウント情報を設定した場合や、後からユーザーを追加した場合は、そのアカウント情報でログインする必要があります。ログイン後、各種設定やプロジェクト管理が可能となります。
2024年3月BitnamiによるRedmineスタックの提供が終了
2024年3月、BitnamiによるRedmineスタックの提供が終了しました。
これにより、BitnamiのRedmineインストーラーや関連する仮想マシンイメージの提供が停止されました。
Bitnamiによる提供終了に伴い、Redmineのインストールや環境構築には、以下の代替手段を検討する必要があります。
・Redmine公式インストーラー:Redmineの公式サイトからインストーラーをダウンロードし、手動でインストールする方法です。
・Docker:Dockerイメージを利用して、環境を構築する方法です。
・クラウドサービス:Redmineをクラウド上で利用できるサービスを利用する方法です。
特に自社内にRedmine運用の知見がない場合、継続的な保守・管理に大きな負担がかかることが懸念されます。
こうした背景の中、当社では「RedmineGo」を提供し問題を解消しています。
弊社が提供する「RedmineGo」は、これまでRedmineをエンジンに、その上で稼働するプラグインをSHERPA SUITEとして販売してきた弊社が、お客様自身が構築したRedmineのバージョンアップや移行作業を行うサービスです。
RedmineGoでは、Redmine環境の作業後の「運用・保守」を委託するサービスもあります。Bitnami版Redmineの代替をお探しの方や担当者が不在によるお悩みがあれば、安心して移行できる選択肢のひとつです。
具体的な例は以下となります。
- Redmineおよび各種環境データの抽出サービス:使用しているデータベース内のRedmine設定ファイル・添付ファイルなどのデータ抽出作業支援やDBの変更(MySQLやMaliaDBからPostgreSQLへの変更)
- 最新バージョンの導入及び移行作業サービス:指定OSへのRedmine最新バージョンの導入支援やRedmineの最新環境への移行作業(Version2や3から最新のVersion6へ)
- Redmine プラグイン開発支援サービス:お客様独自のご要望にあったRedmineのベースを活かしたプラグイン開発
もちろん、移行ではなく新規構築も行います。
インフラの支援や相談、プラグインの開発等Redmineに関する一切をお任せください。経験豊富なRedmineのエンジニアが対応します。
サービスや料金について
SHERPA SUITEについてはこちら
まとめ
この記事では、プロジェクト管理ツールであるRedmineと、そのインストールを容易にするBitnamiについて解説しました。BitnamiRedmineinstallerを利用することで、必要なソフトウェアを個別に準備・設定する手間なく、windowsやlinuxといった様々な環境にRedmine環境を構築できることをご紹介しました。特にWindows版やWindows10へのインストールは、installerのウィザードに従うだけで完了するため、Redmineを初めて導入する方にとって非常に有効な手段でしたが、Windows11への対応や今後は提供されないなどRedmineユーザにとっては非常に残念です。弊社は、今後もRedmineを手軽に導入したい方や移行したい方のためにRedmineGoをリリースしています。この記事が、あなたのRedmine導入の一助となれば幸いです。