RPAと監視ツールの自動連携は可能なのか?(1/2)

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RPAと監視ツールの自動連携は可能なのか?

RPAとはロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation)の略です。RPAは人間のみが対応可能であると想定されていた高度な作業を、ロボット(ルールエンジン、AI、認知技術などを備えた、PCやクラウド上で動くソフトウェア)が人間に代わって実施できるようにしたもの。主な機能としては、人がパソコン上で日常的に行っている作業、複数のシステムやアプリケーションを操作するオペレーションを自動化してくれることが挙げられます。近年では国内の金融機関等で急速に導入が拡大しているシステムです。後述しますが、SHERPAはRPAと連携して業務の効率を高めることができます。

RPA化が進む背景

RPAが普及する背景には、少子高齢化が挙げられます。プログラマー不足は以前から言われていることですが、オペレーターの絶対数も足りなくなる傾向にあるのです(2030年には約59万人のIT人材が不足するという試算もあります)。RPAはプログラミングに疎い人でもドラッグ・アンド・ドロップなどで直感的に設定することができますので、オペレーターも確保しやすくなります。これはオペレーションプロセスの自動化を図る際に、既存システムの大規模な変更や業務フローの見直しなどを実施しなくても業務効率化が図れることを意味します。RPAを導入すれば、少ない労働力で生産性を維持することも可能になります。

RPAの短所

人間の労働を肩代わりしてくれるロボットは頼りになる存在ですが、弱点もあります。RPAは基本的には設定されたプロセスを設定されたとおりに実行するもので、判断を行ったり手順が頻繁に変わるような業務には適していません。しかし、日々の業務は定型的なものばかりではありませんので、現場ではRPAの管理という新たな問題が生じます。2019年には「RPAを導入しても8割の企業が続かない」という調査結果が発表されています。業務の効率化を図ろうとした結果、RPAの管理という新たな業務が生まれ、それが負担になることもあるのです。

RPAとSHERPA SUITEの連携

現在、市場に出ているRPAは、起動のトリガーや判断をする機能が出来ないものが多いです。出来てもオプションだったりします。オプションになるのは、やはり開発する必要性があるためです。前述のようにプログラムを書かないで良い点と逆行する形となってしまう点もあるからなのでしょうか。その点、SHERPA SUITEを導入すれば、インプットデータの内容から判断してRPAのスクリプトを自動で起動してくれます。RPAにSHEPRAを連携させるだけで保管するVBなどのプログラムを作ったりする事なく連携する事が出来ます。さらに、RPAの作業と人の作業を自動で作業履歴に管理できる点も魅力です。

RPAがどのように処理したのか、を人が実施したのと同じように作業履歴に書き込ませて管理することで、業務の一元管理を実現することが出来ます。もちろん、大量のアラートやチケットを少ない労力でさばけるようにもなります。SHERPA SUITEにはSHERPA-IR(アラート制御システム)とSHERPA-SM(インシデント管理システム)というソリューションが含まれており、これらのツールがRPAから取得した情報を自動処理することで、さらなるシステム運用における人手作業を大幅に削減することができます。

SHERPA-IRによるRPA連携判定

オペレーターは監視ツールから大量のアラートを受け取ります。手動で対応していると、Excel等にインシデントチケットとして記入する手間、内容を確認して重複がないかチェックする手間などが生じます。監視の規模が拡大すれば作業量も膨大になり、オペレーターのミスが増えるのは自明の理です。また、RPAを使っても、フィルタリング機能が充実していないため、多重実行などによりインシデントチケットが重複して登録されてしまうこともあります。結果として、オペレーター作業の削減が難しくなることが起こり得ます。

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SHERPA SUITE
監修 SHERPA SUITE運営事務局 オープンソース(OSS)を活用した運用管理ソリューションであるSHERPA SUITE(シェルパスイート)の運営事務局です。SHERPA SUITEは、SHERPA-IR(イベント制御)・SHERPA-SM(インシデント管理)・SHERPA-JB(ジョブ)ソリューション群の総称となり、システム運用におけるコスト削減及びサービス品質を向上します。SHERPA SUITEについてはこちら。

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